東京タワー爆破事件

今回は12時に東京タワーの根元の建物とメインデッキとトップデッキが爆破される夢を見た。夢によると、爆弾が設置されるのは爆発する30分前のようだった。川奈は時間になるまで作戦を練った。

11時30分

川奈は東京タワーのトップデッキに瞬間移動した。川奈はトップデッキに設置されている爆弾を探した。トップデッキを隅から隅まで探したが、爆弾は無かった。

(一体どこにあるの…?)

川奈はどこにあるか考えた。

(もしかして…男子トイレ…?)

川奈はそう考え、男子トイレに入った。すると、個室トイレに時限爆弾が設置されていた。

(やっぱり…)

川奈は素早く時限爆弾を無力化した。そして、すぐにメインデッキに瞬間移動し、すぐに爆弾を探し始めた。

(設置されてから爆発まで30分しかない…残り時間はあと20分…急がないと!)

メインデッキは観光客が多く、爆弾を見つけても慎重に対処しなければパニックが起きる可能性があった。川奈は周囲を警戒しながら、さりげなく不審な場所を調べていく。

そのとき…

「ピッ…ピッ…ピッ…」

トップデッキで聞いたのと同じ電子音が、メインデッキの売店近くから聞こえてきた。川奈は音のする方向へ向かうと、ごみ箱の奥に不自然に隠された黒いケースを見つけた。

(これだ…!)

川奈は素早くケースを開け、中にある時限爆弾を確認した。

(トップデッキのと同じタイプ…解除方法も同じはず!)

川奈は慎重にコードを解析し、冷静に解除を進める。そして…

「…よし、これで無力化完了!」

安堵する間もなく、川奈はすぐに根元の建物へ瞬間移動した。残り時間はあと10分しかなかった。川奈は根元の建物に行くと、爆弾を探した。すると、2階のトイレに時限爆弾が設置されていた。しかし、トップデッキとメインデッキに設置されていた爆弾とは違うタイプの爆弾だった。

(能力を使えばこの爆弾の解除方法も分かるはず…)

しかし…

(能力が…使えない…!?)

なんと使えるはずの能力が使えなくなったのだ。

(そんな…!)

川奈は焦っていた。能力が突然使えなくなり、爆弾の解除方法がわからない。残り時間はあと3分しかない。

(このままじゃ、ここにいる人たちが巻き込まれる…!)

爆弾は東京タワーの根元、2階のトイレの個室に設置されている。もしここで爆発すれば、タワーの土台に深刻なダメージを与え、崩壊の危険すらあった。

(…仕方ない。)

川奈は爆弾を抱えた。

「ここじゃダメだ…!」

爆弾を持ったまま、川奈は建物の外へ駆け出した。

残り2分30秒――

人のいない場所…どこなら安全に爆発させられる?

(タワーのすぐ近くはダメ…観光客が多いし、下手すれば二次被害が出る…)

考えながらも走り続ける。

残り2分――

(公園…いや、だめ、子供たちがいるかもしれない。)

(道路もダメ…車のガソリンタンクに引火したら大惨事だ。)

(なら…川だ!!)

川奈は芝公園の中を抜け、増上寺の奥へと向かった。そこには、人の少ない広場と、すぐそばに流れる川がある。

残り10秒…

川奈は川のほとりに辿り着いた。

「はぁ…はぁ…」

息が上がる。しかし、ここまでくれば大丈夫だ。

(よし…ここなら誰も巻き込まずに済む…)

川奈は爆弾を川に投げ捨てた。

その瞬間…

「ドカァァァン!」

轟音が響き、水柱が激しく舞い上がった。周囲の草木が揺れ、水面には衝撃波が広がった。

数時間後

「今日の12時頃、港区の古川で大きな爆発がありました。警視庁によりますと、東京タワーに設置されている時限爆弾を発見した民間人が警察が来る前に爆発すると判断し、古川に爆弾を投げ捨てた模様です。」

川奈は包帯を巻きながらそのニュースを見た。

(これでよかったんだよね…)

翌日

川奈は久しぶりに何も夢を見なかった。

(夢を見なかった…?能力が…無くなった…?)

その夜

暗い道で1人の男が歩いていた。すると、観察者が男に話しかけた。

「夢で見た内容が現実になる能力はいりますか?」

おわり

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正夢 小城海馬 @kodoku137928

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