強盗殺人&銀行強盗

川奈は今度は午後8時に博多で強盗殺人が起きる夢を見た。今回は学校に行っても大丈夫な時間だったため、学校に行くことにした。

数十分後

川奈は学校に着き、友達と話していた。すると、昨日のバスジャックの話題が出てきた。

「そういえばニュース見た?女子高生がバスジャック犯を取り押さえたんだって!凄くない?」

川奈は友達にそう振られて川奈はすこし焦った。

「確かにすごいね…」

「なんか元気無いじゃん、どうかしたの?」

「いや、なんでもないよ…」

「そう?なら良いけど。」

数時間後

川奈は学校を終え、帰路についていた。

(強盗殺人事件、どうやって事件を防げば良いんだろう…)

川奈は歩きながら作戦を考えた。

(夢によると犯人は2人、その2人を能力を使って取り押さえれば…!)

その夜

川奈は博多の住宅街に瞬間移動した。

(よし、夢ではこの家が強盗殺人事件の現場になってたから、ここで待ってれば犯人たちが来るはず…)

数分後

(よし、あの男たちが…)

川奈が見る先には2人の男がいた。その手には、包丁があった。川奈は2人の男の方へ走っていった。そして、男の手を蹴って包丁を奪った。

「くそっ、お前!」

包丁を奪われた男は川奈に殴ろうとするが、川奈は華麗にその攻撃をかわす。

(すごい…体が勝手に動く…)

男はその速さに驚きながらも、すぐに再度拳を振り上げたが、川奈はジャンプをしてその攻撃をかわした。そして、もう1人の男の包丁を奪った。川奈は2つの包丁を2人の男に向けた。

「諦めなさい!あんたたちが勝てる確率は無いに等しいわよ!」

「てめぇ!」

男はそれを聞いて怒りに身を任せた。川奈は首の根元を強く打ち、男を気絶させた。それを見たもう1人の男はどこかへ逃げていった。その後、川奈はすぐ警察に通報した。

数十分後

「本当にありがとう。君のおかげで2人の犯人を捕まえることができたよ。」

警官が川奈にそうお礼をした。川奈はそう言われて、照れくさそうにした。

翌日

川奈は今度は午後6時に札幌の銀行で強盗が起き、人質が2人殺害される夢を見た。

「もう悪夢を見るのも慣れたな…」

川奈はそうつぶやいてベッドを出た。

その夜

川奈は札幌の銀行に瞬間移動して、そのときを待った。少しすると、銀行に4人の銃を持った男が入ってきた。その瞬間、銀行にいた人達は悲鳴を上げた。

「うるせぇぞ!」

男たちは天井に銃を撃ちながらそう言った。

「おい、お前。このバッグにありったけの金を詰めろ。」

男は1人の銀行員にそう言った。しかし、銀行員は恐怖で固まって何も言わなかった。

「おい!お前!」

「は…はい…!」

銀行員は恐怖の中勇気を振り絞って声を出し、バッグにお金を詰めた。すると、1人の女性が突然立ち上がり出口から逃げようとした。それを見た男は銃を女性に向けて構えた。

(まずい…!)

川奈はすぐに立ち上がり女性を押し倒した。その瞬間、男は銃を撃った。女性は間一髪で銃弾を避けた。

「てめぇ!邪魔すんじゃねぇ!」

男は川奈に対して声を荒げてそう言った。そして、川奈に向けて銃を構えた。川奈はその瞬間、銃弾を避けながら男に走って近づき、素早く銃を叩き落とした。金属が床に落ちる音が銀行内に響いた。

「なっ…!」

男は川奈の素早い動きに驚きの表情を見せたが、男の仲間が一斉に川奈に向けて銃を構えた。そして、一斉に撃った。川奈はそれを素早い動きでかわし、カウンターに飛び込んだ。

(まずい…銃相手に真正面からは流石に無理…!)

川奈は落ち着いて、素早く作戦を練る。

「おい!早く出てこい!」

犯人たちは川奈に対してそう言った。川奈は能力を使い、銀行の電気のスイッチを遠隔で動かした。その瞬間、銀行が真っ暗になった。

「停電か…?おい、誰かライトを…」

男がそう言い終わる前に、川奈は男の背後に回り、男の首の根元に手で強く打った。男はその場に崩れ込んだ。

「おい…大丈夫か…!」

犯人たちは取り乱し、無我夢中で銃を撃った。川奈はその間に犯人の内の1人にチョップをした。その瞬間、犯人はその場に倒れ込んだ。そして、川奈は残りの2人の犯人に同時に蹴りを入れた。犯人たちは壁に叩きつけられ、気絶した。そして、川奈は能力を使って電気のスイッチを動かして、すぐに警察に通報した。数分すると、パトカーのサイレンの音が聞こえてきた。

「本当に助かったよ…」

銀行員は涙を浮かべながら川奈に感謝した。

「いえ…当然のことをしたまでです。」

川奈はそう言い、微笑んだ。

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