第135話

「那由多も早いね!」


「うん、習い事もあるし」




習い事。


私はまだそれが何か知らない。




那由多が秘密にしたいって言ったから、聞かないけど。




気になるよ。




「ふぅん……」




そっけない声が出ちゃったけど、しょうがないよね。




那由多は私を見つめたまま苦笑してた。




「僕ね、強くなりたかったんだ」




いきなり話し出した那由多に、首をかしげる。




何の話?




「零ちゃんを守れるようになりたかった」


「え?」


「だから、いつも楽しみにしてた電話も我慢したんだ」


「……なんで?」




なんで強くなりたいからって、我慢しなくちゃいけないの。

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