第132話

ママはパパをじとりと見て、溜め息を吐いた。




「あなた」


「やっぱり反対だ!」


「大丈夫よ」


「大丈夫じゃない!」


「今日一日、那由多くんのジェントルマンぶりを見てたでしょ」


「うぅ……。でも、」


「うるさい!」




なんかウジウジしてるパパをママが一喝した。




こうなったらパパの負け。


もう見慣れた光景だ。




「万が一、万が一、間違いが起きたら……!」




パパが最後の悪あがきしてるのを横目で見ながら、私はママの持ってきた布団を敷く。


ママはまた溜め息を吐いて、布団にシーツをかけながら口を開いた。




「そうなったら、」


「そ、そうなったら……?」


「万々歳じゃない?」


「!!」




パパは止めを刺されたみたいで、フラフラと出ていった。

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