第130話

リビングに入っても、ヒートアップした二人は気付かない。




元気だけが気づいて、那由多に抱きついた。


お祭りで取ったのだろうスーパーボールを自慢げに見せている。




「た、ただいまー……」




もう一度、言ってみる。




「あら!おかえりなさい、二人とも」


「ケンカしてるの?」


「違うわよ、ちょっと相談してただけ」


「ふぅん」




ママはニコニコしてていつも通りだけど、パパはちょっと項垂れてた。




「あ、那由多くんお風呂どうぞ」


「ありがとうございます」


「ついでに元気も一緒に入れてくれる?」


「はい、わかりました」



那由多はスポーツバックから着替えを出すと、元気を連れてバスルームへ消えた。

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