第121話

「ふたりして浴衣なんか着て来てんのかよ」


「いいじゃん、別に!」


「だから、全然似合ってねぇんだよ!」


「祥平に関係ないでしょ!」


「見ててムカつくんだよ!」




またムカムカしてきた。


なんで、そんなこと言われなきゃいけないんだろう。




キッと祥平を睨み上げる。


祥平は不敵に笑ってた。




「大丈夫、似合ってるよ」




隣から伸びた手が、私の手を取った。




それを辿ると、


笑顔の那由多。




私はやっぱり落ち着いて、へにゃりと笑ってた。

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