第122話

それから、那由多は視線を祥平に向けた。


横顔にはもう笑顔はなくて、真面目な顔をしてる。




祥平を見据えたまま、口を開いた。




「あのさ」


「なんだよ?」


「零ちゃんを傷付けたら、僕が許さないから」


「は?」




祥平だけじゃなくて、後ろの二人も私も変な顔してたと思う。




だって私は強い。


男子に泣かされたこともなければ、喧嘩で負けたこともない。




祥平の言葉なんかで傷付かない。




「覚えておいて」




でも、那由多ははっきりそう言って、私の手を強く握った。






ずっと、


私が守ってたのに、


今、


守られてる?

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