第99話

那由多は私と葉月ちゃんを交互に見て、最後に私を見た。




「那由多、この子が葉月ちゃん」


「うん、そうかなって思った」


「親友なの」




私はえへへと笑う。




葉月ちゃんのことは手紙にたくさん書いてたから、那由多も知ってる。




那由多は私に笑いかけて、葉月ちゃんに自己紹介した。




「こんにちは。瀬尾 那由多です」


「……こんにちは。零の“親友”の姫野 葉月です」




……。




なんか、


葉月ちゃんがちょっと怖く感じるのは、


気のせいだよね。




だって二人とも笑顔だし。




だから、那由多が固まったように見えるのも、きっと気のせいに違いない。




不意に葉月ちゃんは、私に向き直ってにっこり笑った。




やっぱり可愛い。




「じゃ零、明後日は一緒に遊ぼうね!」


「あ、うん!」




葉月ちゃんはにこやかにそう言うと、パパにぺこりと頭を下げて本屋さんへ入っていった。

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