第95話

「零ちゃん!」




うっ!


眩しい!


何、この笑顔!




「……那由多?」


「久し振り、やっとまた会えたね」




顔を思いっきりくしゃっとして笑う姿に、


昔の那由多が重なって見えた。




那由多だ。


間違いなく那由多。




大きくなったけど、おんなじ笑顔。




私も自然と頬が緩む。




「那由多ー!」


「あはは、何回呼ぶの」


「だって、だって、だって!」


「あはは」


「会いたかったよー」


「うん、僕も」




那由多の真正面に立って、その両手をぎゅっと掴んだ。




そうしたら、さらにぎゅうっと握り返されて、思わず那由多を見上げた。




「僕、本当に零ちゃんに会いたかった」


「私も……、私もだよぅ」




じわじわと、勝手に涙が出てきた。

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