第38話

そこにはケーキとお花の絵が描かれていて、


絵の上には綺麗なオレンジ色のペンで文字が書いてあった。




“おたんじょうびおめでとう”




それは紛れもなく、那由多の絵と文字で、


私は久し振りに見たそれらから目を離せなかった。




「那由多くんからのバースデーカードよ」




その絵に見とれてた私にママが言った。




「よかったね」


「うん!」




私は那由多からの絵ハガキを大事にランドセルに入れて、上機嫌に学校に行った。

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