第37話
それは、私の両手のひらを合わせたくらいの大きさの、厚い紙。
真ん中に平仮名で私の名前が書いてあった。
そして、
その左側に同じく平仮名で小さく書かれた名前。
“せお なゆた”
私は目を丸くした。
「なゆた?」
「そうよ。裏を見てごらん」
「うら?」
言われて引っくり返す。
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