第3話

暗くなってきたら、また手を繋いで一緒に家に帰る。




私たちの家は、一階に二部屋、二階にも二部屋の小さなアパート。




階段を登って右側が私の家、左側が那由多の家だった。




私たちは迷うことなく、右側のドアの前へ向かい、背伸びしてノブを捻った。






那由多んちの部屋には、まだ誰もいない。




那由多のパパとママは二人でお仕事をしていて、帰りはいつも遅かった。




だから、夜ご飯はいつも私の家。




今日幼稚園であった出来事と、公園でした遊びをわいわい喋りながら、私と那由多と私のママの三人でご飯を食べる。




これが、私たちの普通だった。




那由多はあんまり喋らないけれど、ニコニコ笑いながら聞いていて、たまに私がうまく説明できないときには、一緒にママに話すのを助けてくれた。

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