第101話

私が慌てて頭を切り替えて注文を伺っているのをよそに、君はドアノブに手をかけていた。




「あ、」




なんとか呼び止めようと試みた。


なのに君ときたら、




「ごちそうさま」


「……ありがとう、ございました」




結局、明日何があるのか何も聞けないまま、あっさりと帰ってしまった。




……。


どうしよう、気になる。




こんなに居ても立ってもいられない感じ、初めてかもしれない。


ヒントすら貰えなかった私の心は、激しく動揺していた。




いったい何があるんだろう。


君のことだからすっごくどうでもいいことのような気もする。




でも、もしかしてという淡い期待が膨らんでいく。




ああ、気になりすぎて頭がおかしくなりそうだ。

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