第100話

「じゃあ、17時にポストのところで」




君は素っ気なくそう言うと席を立った。


お会計はいつの間にかテーブルに置いてあって、私は慌てて口を開こうとした。




だって意図が全くわからない。


帰る前に説明してほしいって思うのは当たり前だと思う。




でもそれを要求する前に、




「おなかすいた~」




知佳さんがお腹をさすりながらふらふらとやって来た。


そして、崩れるように席につき突っ伏した。




「あ、知佳さん、いらっしゃいませ」




あまりのタイミングに意味もなく手をパタパタと動かしながら、かなり挙動不審な挨拶を返してしまった。




けれど、空腹で死にそうらしい知佳さんは気が付かなかったみたい。


よかった。




「ランチお願い~」


「あ、はい」

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