第88話
それからしばらくして、今日最初のお客さんが来た。
「いらっしゃいませ」
それは若いママと小さな男の子の親子連れだった。
見たことのない顔だから、初めてのお客さんだ。
「お好きなお席へどうぞ」
私がそう言うと、カウンターの一番奥に荷物を置いてその隣にママさん、そのさらに隣にちょんと男の子が腰を下ろした。
くりくりした目が不思議そうに店内を見回してる。
ママさんと茶葉について一言二言受け答えをしてから、ホットのダージリンとアイスミルクティーをご注文頂いて、私はすぐに準備に取りかかった。
いつもはお茶と一緒に出すお菓子を、私はお皿に盛って先に出した。
今日はマドレーヌ。
「おねえちゃんありがとう」
早速かぶりつきながら男の子が言った。
「どういたしまして」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます