第89話

私は出来立てのミルクティーを注いだグラスに生クリームとアーモンドスライスをトッピングしながら、にこにこと頬張る様子を眺めていた。


可愛いな。




そしてまず男の子に、次にママさんにもお茶を出したところで、


またお客さんがやって来た。




「いらっしゃいませ」




今度来てくれたのは買い物帰りらしいおばさま。


パンパンに膨れた近くのスーパーのビニール袋をぶら下げていた。




そういえば今日は特売だって洋食屋さんの奥さんが言ってたっけ。


外はかなり気温が上がってきたみたいだから、きっと買い物帰りの小休止に寄ってくれたに違いない。




そっと顔を覗いてみたけど、このおばさまも見覚えがなかった。




今日は初めてのお客さんが多いみたいだ。


嬉しいな。




「ランチはやってるのかしら?」




男の子の席からひとつ開けてカウンターの真ん中の席に腰を下ろして、そのお客さんは私に聞いた。

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