第77話

私は呆然とふたりを見つめたまま、また固まってた。




……え、


本当に別れちゃったよ。




いいの?


え、いいの?




こんなあっさりで。




「ごめんなさい。ごちそうさま」


「あ、はい。ありがとうございました」




ひとりおろおろと取り乱す私に彼女はそれだけ言うと、一度も振り返ることなくお店を出ていった。




結局、お茶は飲んで貰えないまま。


一口どころかカップに手も付けて貰えなかった。




……。


帰っちゃった。




私は、ベルが鳴りやんで静かになったドアから君に視線を移す。


今何を考えてるのかなって好奇心もあって、少しドキドキしながら。




でも、


そこにあったのは何事もなかったかのようにぺらりとページをめくる姿で。




……唖然とした。

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