第76話

重い。


重すぎる。




なんか沈黙を壊しちゃいけない気になるから、私は微動だにもできない。




次第に酸素まで薄くなってく気がするのは気のせい?




そもそも、なんでいきなりこんな場面に遭遇してるんだろう。


私、上に戻ってもいいかな。




っていうか、いない方がいいよね。




うん、そうだ。


席を外そう。




だらだら脂汗を溢しながらも浮かんだ名案に、私は密かにぱっと表情を明るくした。




けど、それを実行する前に、




「元気でな」


「じゃあね」




意外なほどあっさりと話は終わった。

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