第61話

がちゃりという音がまずして、次にベルがカラン鳴る。




開いたドアの向こうにいたのは、




「おせぇ」


「……」




君だった。




え?


なんで?




そんな気持ちそのままに私は君を見つめた。




だって今日は定休日。


ドアノブにもCLOSEのプレートが下げてあるのに。




私は不躾に上から下まで眺めた。


なぜここにいる?




君は、いつものスーツ姿じゃなくてもっとラフな服装で、髪もちょっと無造作にしていた。




……くそぅ。


センスのよさがチラチラわかるのがなんだか悔しい。




白のVネックのゆったりしたシャツに細身のダメージジーンズが、いつもより少し若く見せた。

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