第37話

時間を計って準備が整うと、ポットとカップに今日のお菓子のマカロンを添えてカウンターテーブルに置いた。




「お待たせいたしました」




畠さんはゆっくりと口許にカップを近付けると、まずは鼻で紅茶を楽しむ。




「ああ、いい香りだね」




それから、にこにこと笑顔を浮かべて本当に幸せそうに私のいれたお茶を味わってくれた。




とっても紅茶を愛してくれる、大事なお客さんだ。




今日も他愛ない話をしながら午後のゆっくりとした時間を一緒に過ごしていた。




すると、ベルの音と共にまたドアが開いた。




「いらっしゃいませ」


「こんにちは」




私に続いて畠さんも声をかけた。




うちではお客さん同士のコミュニケーションも結構多いから、これはもう当たり前の光景になってる。

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