第36話
畠さんはなんていうか、いい感じのおじいさんだ。
あ、おじいさんなんて言ったら失礼かな。
すっごくダンディで上品な雰囲気そのままに、物腰も見かけ通り穏やかで優しい。
かっこいいおじさまがもうちょっと歳をとったような感じのひとだった。
大体いつも、午後のランチのお客さんが終わった頃にやって来て、一杯だけ紅茶を飲んでいく。
それはほぼ毎日といってもいいくらいの頻度で、今ではうちのお店の一番の常連さんだった。
「お勧めは何かな?」
「いいアールグレイがありますよ」
「じゃあそれを頂くよ」
「かしこまりました」
私は今移し替えたばかりの茶葉をポットに入れて、手際よく準備を進める。
開けたての最初の一杯を振る舞えて、なんだか嬉しかった。
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