第31話
ついに手に入れたんだ。
自分の居場所を。
早速学校へ戻って、先生に創部の申請をしてもらった。
めんどくせぇを何十回も繰り返してるけど、その面倒臭い仕事をちゃんとやってくれるから頼もしい。
俺は緩む頬を必死に引き締めながら、書類に必要事項を書き込む先生の手元を見てた。
と、
紙の上を滑らせていたペンを止めて、先生が顔を上げた。
「部員は何人集まったんだ?」
「え?」
「お前の他に何人いるんだよ」
「いないですけど」
部員?
「は?」
「え?」
先生はぽかんと口を開けて俺を見ている。
なんで、そんな変な顔してるんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます