あとがき



※前話にエピローグを投稿しています。本編を読了後にこちらをお読みください※




「スパークスアワー」をご読了くださり、ありがとうございます。

本作は某新人賞に応募し、普通に落選したモノを投稿しています。故に完結済みの状態でした。


大したネタバレもありませんが、少々の蛇足的説明を。


Q、結局火花君とあの世界って何なの。

本編でも言及がありましたが、火花君の夢を媒体に広げた仮想空間です。火花君も紫衣さんもデータの集まりです。


Q、ミシェラって何。

Medical Support Remedy AI=MSRA=ミシェラ。

特に「Msra Sparks Series」が紫衣さんの属するシリーズ。

デリケートな患者に対して肉体と脳と心の回復を目指し作られた、個人個人の記憶と過去を元に学習させたAIであり個人によって異なる。ベースのAIはあるので、言うなれば「自分と言う人生を事細かな映画で見知っている存在」がこのシリーズの肝。

理解者であり、共感者であり、自身より多くの知識を持つ先導者ともなる。道しるべとなってくれる存在。

だからこそ人は依存する。故に、人が再び一人で立ち上がれるとわかったらメモリーはリセットされる。そうしないと依存する、と思われたため。


Q、結局最後どうなったの。

火花君は「細かい記憶はない」が「感情は残った」状態。事細かには覚えていないので、これからもう一度皆との思い出を作っていく。

紫衣さんは夢の世界のそのまま。モドもそのまま。

小冬は大学生。実はカボス部に一番思い入れがあるのは小冬。



以上です。

この辺り、別に説明しなくとも良い部分でした。ただどうせなら裏設定もあるんだよ!というのを知ってもらいたいので。あと、続編的には書かないと思うので。

スパークスアワーはこれで完結です。「アンドロイドと人間の恋」という構想から始まり、色々こねくり回してこの形になりました。我が事ながら綺麗に締まったので、よかったと思います。


次回作は三つほど書いていますので、また落ち着いたら投稿します。


改めまして、2024年の歳の瀬に拙作にお付き合いくださりありがとうございました。

愛が世界を超えるように、私たちも年を跨いで生きていきましょう。


それではまた、いずこかの小説で。

2024年12月。寒々しい部屋で毛布にくるまりながら……。


坂水アマキ。

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スパークスアワー 坂水雨木(さかみあまき) @sakami_amaki

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