第6話 導

ダルニエル教会にて…

ハモニアは窓の外を眺め、退屈そうにもうすぐ暮れそうな赤みを帯び始める空を眺めていた


(あ〜あ暮れちゃうな〜〜暮れちゃうな~みんなまだかな〜…でも、しょうがないよねアタシは悪魔のせいで外には出れないし、それに、エクソシストは泊まり込みが多い仕事だからなぁ…)


現在イギリスには魔人が多く蔓延っている。

魔神によって多くの人々が傷つき、大切なものを魔人によって奪われてきた。

人々はやがて、隣人がいつ魔人になるかを恐れ、

魔人狩り、魔女狩りが至る所で頻繁に行われる事となった

よって、そのターゲットとなったのは聖職者、

科学者、芸術家であった

これらの凡人には理解できない不思議な力を持つ者達は魔人と疑われ、やがて聖職者は神を捨て、科学者はフラスコを叩き割り、芸術家は筆を折り、自らの心に鍵を閉めた。


エクソシスト達も例外ではなく、世間では魔人という名の害虫を駆除してくれる便利屋としてありがたがる者が一定数いる一方で、

依然として聖職者と同様に、魔人や悪魔に近しい未知の存在としての見方が一般的である。


ハモニアは言葉にもならない鳴き声を吐きながらため息をつく

すると、シビュラがハモニアの肩にポンと手を当てる

「リンゴ買って来たよ、ハモニア、退屈そうだね」

シビュラは問いかける。 

すかさず紙を二枚取り出しシビュラに見せる


そこには「退屈!」と書かれている紙と

「なんで皆こんなに忙しいの?レオくんだってまだ成り立てで何も知らないんだよ?」と書かれていた。

シビュラは少し渋い顔をしてこう言った、


「エクソシストは人手不足なんだよ、年々、私が知っている教会との連絡がつかなくなっている、

だからといって、半端な者をエクソシストにするわけにはいかない、だからこうやって篩をかけているのだよ。

エクソシストは今や後ろから刺される覚悟と魔人に殺される覚悟が求められるようになってしまった.それらを受け止められる強い心の持ち主を選別する必要があるのだ。酷だと思うかもしれないが大丈夫さ、彼にはシュタイン神父がついている、なんて言ったって彼は「唯一魔人に正面から戦えるエクソシスト」…エクソシストの理想だからね。」


…孤児院の森林にて…


2人は木々の隙間からこぼれる木漏れ日を浴び、すっかり晴れた空を眺めていた。


「そういえば、なんでエクソシストがここに来た

んだ?聞いた話によると院長があんたらを呼ん

だって聞いたが…」


「あ〜シュタインは依頼を受けたって言ってた

な〜詳しくは聞いてないけどこの孤児院に潜伏し

てるから退治しろ〜だってさ、アイツもアイツで仕事するならもっと詳細教えろよな〜

そういえばアイツ調べる事があるって言ってたけど、何やってんだろう……」


孤児院付属の工場にて…


工場からは鉄が切れる轟音と木の割れる音が鳴り響いていた。

シュタインは十字架による鈍重な攻撃と、その隙を補うように聖書によって発せられる灼光「レジド」による光の光線を放ち攻撃する。


そして、仮面の女はその光線の隙間を舞うように美しく避け、時には床の板材を足で蹴り上げ盾にし、時には影を身代わりにしながら徐々にシュタインに接近していく。


そしてついに、シュタインは彼女の脚の攻撃可能範囲に入ってしまった。


シュタインが片手で十字架を振り下ろす

仮面の女はそれに対し、即座に姿勢を低くし、その長く美しい右脚を伸ばし、蹴りで受け止める。 

シュタインはその巨大な十字架と175センチ以上の体格を持つ自分の剛力を受け止める彼女に内心驚いていた。


(コイツやたらと力が強いな…それに並みの魔人なら防ぐことすらできないオレの十字架を受け止めるこの身体強度は異常だ。)


すると、2人の向かい合う脇から女性の影が飛び出し、シュタインを襲った。


シュタインはそれを残った左手で殴り飛ばす。


(それにこの影、明らかに悪魔の魔力、「罪」(シン)によるものだ、自身の影を浮かび上がらせて、操っているのか…幸い強度はそんなにだが、ウザいことに変わりはないな)


すると仮面の女はその体勢のまま地面を肘で強く打ち、十字架を受け止めている脚ごと回転した。


その回転によってシュタインの大剣は地面に打ち付けられ、やがてシュタインに一周してきた左脚が向かって来た。


シュタインはそれを片手で防いだが、魔人の怪力によって壁へ吹き飛ばされてしまった。


その一瞬の仮面の女の動きはまさに可憐に激しく

踊る、踊り子のようで、その赤いドレスは彼女の舞に一輪のバラを彷彿とさせた。


壁は大きく倒壊し、シュタインは壁だった場所に仰向けで倒れていた。 

シュタインはため息をこぼして、心底めんどくさそうだ。


「おいおい、随分太い脚だな〜、興奮しちまうぜ、踊り子!」


シュタインの下劣な発言に仮面の女は微笑みをこぼし、妖艶な笑顔を見せる。


「あら、神父様ったら、冗談がお好きなんですのね!ならこの脚でsmプレイでも楽しみましょうか!?」


仮面の女は急速にシュタインに近づき、脚を振り下ろした。

すると、聖書が光を放ち、シュタインはニヤリと嫌らしく笑った。 



「祈祷 デスタード・スクエア(天神の死角)」



シュタインはそうつぶやくと、

その瞬間、光の柱がシュタインと仮面の女の足元から天へと伸び、周囲を明るく、清浄な光で照らし、シュタインと仮面の女を包み込む。



やがて光は静まり、再び世界は灰色となった。


「やけに簡単に吹っ飛んでくれたと思ったら演技だったのね、それにこんな隠し種があったとはね、、、何よ!話が違うじゃない!」


仮面の女は焼け焦げ、もはや原型を留めていない手を見ながら乙女のように頬を膨らませ、拗ねたように言った。

やがて、光の収束地点からシュタインが姿を現し、苛立ちを隠せないままに言った。


「クソ、メンドクセーナ!!せっかく「臨時聖歌」までしておいたってのによ〜お前のせいで仕事が長引きそうだ。」


そう言って、シュタインは帽子越しに頭をかいた。


「もうやめだ」


突然、シュタインは開き直ったようにつぶやき、

辺りの空気を一変させた。

その空気は辺りに威圧感をばらまき、仮面の女はその威圧感の嵐に呑まれてしまった。



そう、彼女は目の前の男の逆鱗に触れてしまったのだ。


「これはもう簡単なワルツじゃだめね、、「灰の処刑人」が相手なら、私ももっと情熱的にいかなくっちゃ!」


そう言って、仮面の女はステップをさらに激しくさせ、ダンゴを踊り始める。


「ロード(導)」


そうシュタインがつぶやくと、シュタインの十字架に青い炎が宿った。  

空気は凍てつき、灰色の世界は暗い藍色に染まる。




それに対し、仮面の女のステップは徐々に激しさを増した、


彼女の一歩一歩が地面を鳴らし、


辺り一帯の影が液体のようにどよめき始める


「遊びは終わりだ。踊り子。」


シュタインは告げる


「いえ、遊びはこれからよ!神父様!」



人型の影が蠢き、それを焼くように凍える青い炎が工場全体を照らす、

その様子はまるで、八寒地獄のようだった。

やがて、その青い炎は十字架の剣に収束し、青い刀身をむき出しにする。


少しのあいだ二人の間に静寂が流れる。

そしてついにシュタインが十字架を振り下ろす


ドゴオォォォオオン!!!!!


おそらく、この瞬間を捉えられたのはシュタイン本人しかいないであろう。


気づけばその工場とその外にある森の一部は凍てつき、その刀身が振るわれた仮面の女は何が起きたかもわからないという様子でただ立っていた。


「死ぬ前に言っておく、お前の罪は精算させてもらった。これがお前のトータルスコアだ。」


シュタインがそう言うと仮面の女は肩から腰にかけて両断され、積み木のように崩れ落ちた。


すると、シュタインはそっと仮面の女の手を取り自分の額に当て、黙祷を捧げる。


「救ってやれずすまない。お前を愛してくれる者にお前が会えなかった事を私は心より残念に思う。」


シュタインはそうつぶやき、脳裏にとある女性を思い返していた。


「汝の魂に神のご加護があらんことを」


そう言って、シュタインはその場を去るのであった。


(不味いな、かれこれ2時間もアイツと離れちまった。早く戻らねぇとアイツは孤児院の魔人に殺されちまう。)


一瞬シュタインの脳裏に嫌な想像がよぎる。


(それにしても、シビュラの旦那…ちと厳しすぎるんじゃね〜か?いきなり魔人調査を手伝わせるなんて…

魔人調査に参加できるのは最低でも祈祷を習得してるか、2年の修行の後だぞ?!

いくら半端な人材を避けるためとはいえ、少しやり過ぎな気もするが…

まぁ近年魔人と戦える聖職者自体の数が減ってるからな…背に腹は代えられないか……)


「とりあえず俺は俺の仕事をしねぇとな」


シュタインはとある目的でこの工場を訪れた


悪魔召喚に使われた魔法陣および

それを用意した者を突き止めることだった。


また、シュタインは先ほどの魔人の気配を孤児院


に入る直前から感じ取っており、その魔人を相手


取るには、孤児やレオなどへの被害は避けられな


いと考え、人気のないところまで魔人をおびき寄せるためだった。


シュタインは妙に厳重な扉を見つけた。

扉は南京錠によって鍵がかけられており、

「関係者以外立入禁止」と書かれた張り紙が張られていた

ふと、札をみるとそこには「会議室」と書かれていた。


「おっと〜〜こんなに厳重にされちゃあ〜開けてくださいって言ってるもんじゃね〜か〜」


シュタインはそう言って、醜悪な笑みを浮かべながら、ポケットからピッキングツールを取り出し、南京錠の鍵穴に2つの棒を差し込んだ。


「箱の中身はなんじゃろな~~」


そこには、もはや神に身を捧げた神父の姿はそこにはなかった。


そして、ついに南京錠から、「カキンッ」と音が鳴ると、シュタインは扉の奥にいるであろう悪魔との対面を期待した。


「HEY!〜Mr.Devil!現世は楽しめたか~〜?」 

そう言って扉を蹴って会議室に侵入した。

会議室の中は暗闇が広がっており、床に置かれている一本のろうそくだけが暗闇を照らしている。


ふと床を見ると血が滴っており、シュタインはすぐさま十字架の柄に手をかける。


そして、暗闇からは赤い眼光がキラリと光り、こちらをじっと見つめていた。


「よくぞ来たな、小童、我はネズミの悪魔、貴様のその臓腑と魂を糧とする者、さぁ貴様は何を私に望む?愚かなる人間の矮小なる矜持で私を楽しませておくれ…」


そこには人間の鼻にネズミの毛が生え、 


フードが付いた白い司祭のような礼装を着た、


ネズミの女が鎖でぐるぐる巻きにされた姿

でも魔法陣の上に立っていた。


「………」

しばし2人は見つめ合う。


「あぁ……うん…君と会えてよかった、あ〜〜……see you!」


シュタインは気まずそうにし、その場を立ち去ろうとする。


「いや待ってください〜〜お願いします〜〜

ずっとここに幽閉されて寂しかったんです〜〜

ダヂゲデグダザ〜〜イ」


 ネズミの悪魔は情けなく目の前の神父に声を上げた。


「ああ〜悪い悪いなんだか劇の練習みたいだったからな、邪魔しては悪いと思ってな。なんてな、いい加減威厳を出そうとするのはやめろ、見苦しい。」


シュタインはまるで旧友と話すように陽気な声で話した。しかし、その声は少しずつ植物のように感情が消えたような声になっていく。


それに応じるネズミの悪魔はシュタインの態度も意に返さず陽気に話す。


「やっと誰か来たかと思えば、シュタインの坊主かよ!最初に会ったときは俺を見て怯えてた坊主が随分威勢が良くなったもんチュウ!

あ〜〜ああ!もし、女子(オナゴ)供だったら俺が少しづつ食ってやろうと思ったのによ〜チュウーチュチュチュ!」


ネズミの悪魔は醜悪な笑みを浮かべる。


「ああ、お前にはそのクソみたいな顔のほうが数十倍似合ってるよ。」


シュタインはそう言って、横に立てかけてあった椅子に腰掛け、フッと笑った。


「オイ、それよりクズ、オレはお前と談笑しに来たわけじゃない、お前は誰と契約した?誰に召喚された?」


じっとネズミの悪魔をシュタインは睨む


「ん〜〜どうだったかな〜清掃員のボロ布みたいなおばちゃんだったかな?チュ〜チュチュチュ」


すると、シュタインは懐から祈祷によって生み出された光の短剣と黒く冷酷な鋭い目をネズミの悪魔に突き刺す。

陽気な話の場は拷問部屋へと一気に変動した。


「言ったはずだ、俺はお前と談笑しに来たわけじゃない。早く質問に答えろ」


「チューウ、チュウチュウ!まぁ落ち着けチュン 

そんなに露骨な態度じゃ、そっちが魔人の情報に

必死なのが丸わかりチュウ、それにお互い初めて会う訳でもない訳だし、

そのユーのすぐ怒鳴るクセもよく知ってるチュウ。

あと、悪魔は不死身だチュウ、この剣も無駄だ

チュウヨ〜〜脅しにもならないチュウ

もちろん教えてアゲル気はナイチュウけどね〜〜〜ベ~~」


驚くことにこの悪魔は先ほどの情けない様子とは打って変わって、余裕の態度を見せたのだった。


「そうだったな、今の俺は冷静じゃなかった、

クソみたいな思い出しかないお前と話して、

頭がおかしくなってたかもしれないな!!」


神経を苛立たせながらも冷静にただ悪魔を懐の銀の銃口が一回り大きい拳銃で悪魔の頭を吹き飛ばす。


バンッ!すると通常の拳銃よりも明らかに大きい銃声が鳴った。


悪魔の頭は原型を留めてはいなかったが、急速な速度で悪魔は頭を首から徐々に再生していった。

まだ、再生は首元までしか出来てないはずだが、何処から発せられるのか、悪魔は話し続ける。



「言ったはずだチュウ、忘れたチュウか?拷問は

最後にするものチュウ、まずは交渉と脅迫、後の

拷問は遊びチュウ。交渉と脅迫が通じない相手に

拷問をしても無駄だチュウまだまだ甘いチュウね〜〜」


嘲るような口調で、悪魔は言った。



「クソ、悪魔のクセに昔から口ばかりは減らね〜な!お前を殺せる日を楽しみにしてるよ」


(まぁ分かってた結果だったな.

「悪魔は契約者の溢れる欲を食うこと」でその命を繋いでる

できるだけ契約者の欲望を食べる為に不利になるようなことは言えない、おそらくコイツに何を聞いても変わりの契約者を見つけでもしない限り何も情報は得られないだろうな、ここで何か魔人についてわかればいいんだが……)


シュタインはうんざりしたようにため息をつく。


その顔は苛ついているようには見えるが、まだシュタインは冷静さを失ってはいない。


「なぁそれより俺のこの鎖やら服やらを解いてくれよ〜そしたら教えてやるからさ〜」


「そういえば、お前その格好どうした?お似合いだぞ?」


嘲笑しながらシュタインはそう言った。


「うるさいチュウ〜これはワッチの力を抑える為にわざと着せられたんだチュウ〜〜」


「?、ということは制約召喚か?ロウソクが一本しか点いてないようだが…」


(制約召喚……主に強力な悪魔を召喚する際に使われる悪魔召喚のやり方だな、悪魔は基本的に人の欲や負の感情を吸い取り、己の体を作っていく、100年以上前の「黒死病災害」、「アイルランドの大飢饉」それらの出来事が

ネズミへの負の感情がコイツを育て、強力な悪魔にしたというわけか…)


シュタインは魔法陣を調べ始めた。

魔法陣は大きな円の中に三角と逆三角を入れたような模様をしていて、三角形の隙間には女神像が置かれている。

その円と三角の接点にロウソクが6つ立てられている。そのうちの4つは既にろうが溶けきっており、2本のロウソクのみが静かに炎を揺らめかせ、立っている。


(この魔法陣、悪魔から魔人への力の供給を抑えてる…おかしいな、この魔法陣には無駄が多すぎる、召喚を阻害するための逆三角、悪魔召喚とは対極の位置にあるであろう女神像。そして、悪魔自体を封じ込める為の祈祷がこもったロウソク……

これら全てが悪魔の力を薄める効果を果たしている。

いくら、ネズミの悪魔がある程度力を持った悪魔だとはいえ、これはやり過ぎだ、

よっぽど魔人の体が弱い限りこんなものは必要ないはず…魔人は病人か子供か?)


シュタインは元警察としての観察眼を光らせ、

隅々まで思考を巡らす。 


(この血はカラスか?わずかに黒い羽が混じっている……カラスの血が使われる多くの場合は魔人と悪魔との血族契約を交わす場合だ、これで特定の者との繋がりを深くし、ある程度無理な契約も精気を犠牲に押し通す事ができる。

例えば、悪魔に自分が代償で受けるはずだった苦しみを肩代わりさせたり、

そもそも代償をなかったことにできる。

まぁ後者の場合は契約者の受け取る悪魔の力がかなり落ちるからほとんどやらないがな)


そして、シュタインはとある事に気づいた。


(コレを作ったやつは実に用意周到だな、悪魔召喚の儀について熟知していて、

なおかつこれだけの素材を掻き集められる程の行動力…よほど執念が強いと見える。

それにさっきの女…恐らくここの外部の魔人だ、

あんな奇抜な格好をできる人間はこの孤児院にはいない筈だ。何のためにわざわざ孤児院に来たんだ?)


「さて、ネズミ、もう用は済んだ、邪魔したな、せいぜい大悪魔ごっこを続けてくれ」


そう言って、シュタインはバタンと扉をキツく閉めた。


「うっせー!お前こそせいぜい残りの人生苦しめよ〜〜!アッチ(あの世)で土産話待ってるからな〜〜!チュウーチュウー!」


そうして、シュタインは一度孤児院に戻る事にした。

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