助けて下さい。友達のお兄さんが変なんです。

この神社に行ってから友人のお兄さんが変になりました。

群馬県にある◯☓村の呼輝山神社と言います。

現在この神社は廃墟で、かなり荒れています。

杉並木多くが倒れ、人が歩ける状況ではありません。

ご神体とされていた大木も根元から折れ腐っています。

そもそもここに行くまでの山道が、以前から土砂崩れが頻発し、とても危険な状態です。

参道入口にある鳥居も亀裂が入っていていつ倒壊するか分かりません。

危ないので、出来るだけで近寄らないで下さい。

そんな神社に友人のお兄さんは行ったと言うのです。

夕方の4時過ぎに家を出てから帰って来ず、日を跨いで帰ってこなかったら警察に行くか迷っていたところにだったらしいんですが、帰ってきたそうです。

彼はずっと神社に居たと言い張っているらしい。それを信じるなら彼は7時間ぐらい神社に居たことになる。

しかし無事に帰ってきたので一安心です。

しかし、帰ってきたのは23:40。ほぼ夜中です。家族や周りのことも考えて欲しい。いい迷惑です。

この友人のお兄さん、38歳の中年の男性ですが、今まで家族に何も言わず家を開けることはなかったそうで、友人やそのご両親はとても心配してました。

しかし、その当人は夕飯がないことに対して、不満があるらしい。

こんなに周りに迷惑を掛けているのに図々しい。

ぐるぐる考えていると、友人が小声で話しかけてきました。

「お兄、何か変」

「悪いけど、お兄さん最初から変だよ(気持ち悪いしとは言えない)」

「違うの、一緒に心霊スポット巡りしようって言ってきた」

「それはキモいね。やっぱり祟りか何かあったんじゃない？」

「そう、かもしれない。だってお兄、お酒駄目なんだよ。なのにお父さんの飲んでるワンカップのお酒飲もうとしてるし、いつも食べてるホールケーキも食べられてない。」

「変わったお兄さんだね。」

「あの神社、やっぱりよくないよ。おおかしいよ。有名にって色んな人が来たけどお兄みたいになったって聞いたことない」

「気にし過ぎだって。もういい歳したおじさんでしょ？心霊スポットぐらい行くしお酒ぐらい飲めるようになるって」

「そう…かな？」

「そうだよ。気にし過ぎ。」

その時は友人にそう言って場を収めましたが、友人のお兄さんやはり変です。

生気がないと言うか、心ここに非ずと言うか。

よく見ると口元に何か白い食べかすがついるし、アルコールの匂いがしました。

この人廃墟の神社で飲み食いしたんだろうと思う。

友人や、ご両親はどうしてか気付いてないようだけど。

それに帰るとき、私の方を見てこう言ってきたんです。

「なぁ、いっしょにいかないか？」