銀色の大自然


『大自然』


 俺の血をサメが飲み、俺の肉を鷹が喰み、俺の骨をオオカミが齧る。

俺の髄を啜り、山へと登ってゆく、海を潜っていく。

俺は大河のしぶきになって、山の朝露の中にいるだろう。

親はわんわと泣くかもしれぬが、俺はもう感情など無い。だから、それを見ても何とも思わぬ。

ただ、そう、大自然。

俺の身体が大自然。



『冬の陽射し』


光が差した、森の先。

雪は燃ゆるかな冬。


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