あの頃の思い出


『春』


寝惚け眼の春。


赤信号へと飛び出した。


桜の葉っぱはまだ青く、時雨降るかな春。




『布団』


床は茶色い畳。暖かい日の光が、カーテンのように布団にもかかっている。

倒れ込めば、肩透かしを喰うだろう。

 それと宙に飛び出す少しの埃。いつかの昼、いつかの午後。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る