ももいろ桃子の物語　(下)

旅を終え成長した桃子。新たな目的のため、もう一度あの場所へ向かいます。
織流、久留、雉子。おのおのの山へ守神として戻った彼らのために、桃子は祠を建てることにしました。
人々が訪れやすいよう。いつでも彼らが守ってくれるよう祈りを込めます。

ある日、天柱山の向こう、海辺の村からひとつの家族が引っ越して来ました。遠く離れた村で暮らす人々は、鬼を奉る文化を持っているとの事。
人として成長した桃子は、もう一度あの山を目指し、今度はそこを越えた新たな暮らしを見ることになります。
織流たちは自分を忘れていないでしょうか。そして約束通り、迎えてくれるのでしようか。
人の住むところには人の、鬼が棲むところには鬼たちの、そして山には山であるための理やしきたりがあります。
旅でそれらの大切さをも学びながら、遂に…続きを読む