第18話 白薔薇計画の影

草むらを駆け抜ける鳴海夕貴は、胸が張り裂けそうなほど息を切らしていた。橘の言葉が頭の中で何度も繰り返される。

「証拠を守れ。それがお前の仕事だ。」


ノート、写真、鍵――全てをバッグに詰めた彼女は、それらが命よりも重いと感じていた。

「橘さん、絶対に戻ってきてください……。」

彼女は小声で呟きながら、地図に記された目的地を目指し足を進めた。


しかし、背後から迫る追跡者の足音がどんどん近づいてくる。彼女の背筋に冷たい汗が伝う。


「逃がすな!」

追跡者の怒声が闇を突き抜け、鳴海の心をさらに追い詰めた。


前方に分かれ道が現れた。鳴海は立ち止まり、一瞬だけ考えた。

「右に進めば地図の場所に近い。でも、こっちは開けていて目立つ……。左は山の中、逃げるにはいいけど時間がかかる。」


彼女は迷いながらも、自分の使命を胸に抱いた。

「証拠を失うわけにはいかない……!」


鳴海は地図の指す方向に従い、右の道を選んだ。開けた道を走り抜ける中、追跡者たちの足音がさらに近づいてきた。


一方、橘は追跡者たちの注意を引きつけるため、わざと音を立てながら別方向に動いていた。


「おい、あっちだ!」

追跡者の一部が橘を追い始める。彼は木々の間を器用に駆け抜けながら、自分のペースを保っていた。


「俺が時間を稼ぐ。鳴海、お前は必ず真実に辿り着け……。」

橘は静かに呟きながら、背後の追手の動きを計算していた。


ふと、彼の耳に微かな無線の音が聞こえた。

「リーダー、ターゲットのもう一人を確保しますか?」


「確保ではない。排除しろ。」

無線からの冷たい声に、橘の顔が険しくなる。


「奴ら……追い詰められているのは俺たちだけじゃない。」


鳴海はついに地図に示された倉庫に到着した。古びた鉄扉は錆びつき、長い間使われていないように見える。しかし、その扉には間違いなく白薔薇の紋章が刻まれていた。


「ここだ……。」

彼女は小さな鍵を取り出し、震える手で錠前に差し込んだ。


カチリ――。鍵が回り、扉が静かに開く。中は暗闇に包まれていたが、奥には何か大きな金庫のようなものが見える。


「何が隠されているの……?」

鳴海は慎重に中へと足を踏み入れた。金庫にはもう一つの白薔薇の紋章が描かれている。そして、その隅には紙切れが貼り付けられていた。


「ここに眠るのは真実と罠。選べ。」


その時、倉庫の外から足音が響いた。鳴海は息を呑み、手にしていた懐中電灯を消した。

「追いつかれた……?」


扉の外で、誰かが話しているのが聞こえる。

「中にいるはずだ。全員で囲め。」


「どうしよう……。」

鳴海はバッグを抱きしめながら、倉庫の中で身を潜めた。しかし、もう一つの選択肢が頭をよぎる。


「ここに残って戦うべきか、それとも証拠を隠して逃げるべきか……。」


彼女は覚悟を決めるため、大きく深呼吸をした。


選択肢: 応援コメントへの記載依頼


読者の皆様へ――

鳴海が真実に迫る中で、さらなる危機が訪れています。あなたの選択が、彼女を次のステージへ導きます。以下の選択肢から直感で選び、応援コメント欄に 「1」または「2」 の番号を記載してください。番号だけの記載でも大歓迎です!

1.倉庫に残り、金庫を開けて真実を手に入れる

→ 追手の危険を顧みず、金庫を開けて中身を確認する。

2.証拠を隠し、別の場所に逃げる

→ 証拠を守ることを優先し、安全な場所へ向かう。


締切は明日7時まで!

皆さんの選択が、鳴海の運命を決めます。ぜひコメントで教えてください!


読者へのメッセージ


「読者の君へ――」

倉庫に隠された金庫は、白薔薇計画の核心に繋がるものだろう。しかし、追手が迫る中で、その真実を掴むにはリスクが伴う。君の選択が、鳴海と橘の未来を大きく動かす。どちらの行動が彼らを救う道になるのか、慎重に考えてほしい。真実と危険の狭間で、君の判断が鍵となる。

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