戦争
翌日
2人は人々の前で結霊と言う儀式をしていた。2人はまず鈴を鳴らして場を清めた。そして、桃音が祭壇に稲穂や供物を置き、健人がのりとを唱えた。そして、占い師が火を使って次の種まきの時期などを占った。占いが終わると、2人は火を消した。
10分後
2人は結霊を終えて王の部屋に戻った。
「はあ…疲れましたね。」
「ああ、そうだな。」
「王って結構大変ですね。こんなにやることが多いなんて。」
「そういえば、不思議に思ったことがあるんだが。」
「何ですか?」
「もしここが弥生時代なら俺たちの日本語は通じないはずなのに、なぜか俺たちはここの住民と普通にコミュニケーションを取れてるよな。」
「言われてみれば…」
「どうしてだろうな。もしかして、ここは弥生時代ではなかったりして。」
「そうだとして、ここが他の時代でも私たちの日本語は通じないはずだと思いますけど。」
「一体ここはどこなんだろうな。」
1週間後
「王!」
2人の側近が焦ってるようにそう言った。
「どうかしたか?」
「となりの弥里国が攻めてきました!」
弥里国とは、2人が治めている毛原国の隣にあるくにだ。毛原国よりも軍事力が強く、前からいろんなくにを攻めてるので2人は警戒していたのだが、今回ついに攻めてきたのだ。
「兵士たちに武器を持たせてくれ。全兵力で迎え撃つぞ!」
「了解しました。」
側近はそう言って部屋を出た。
「俺たちも武器を持って戦場に行くぞ。」
「はい。」
2人は武器を持って戦場に向かった。2人は戦場に着くとまず第一部隊第二部隊という感じの部隊を1つの部隊につき30人で作った。1つの部隊につき1人のリーダーがいて、そのリーダーにそれぞれ作戦を伝えるという方式を2人はとった。それが功を奏して、2人が率いる毛原国はあっという間に弥里国の軍を追い返した。
翌日
「王、このくにを救っていただきありがとうございます。これは大きな成果ということで王の処刑は無くなりました。本当にありがとうございます。」
老人はそう言って深々と頭を下げた。
「そんなにお礼されるようなことはしてませんよ。」
老人はそう言われてもずっとお礼し続けた。
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