第36話 土佐屋一党
暑い夏がやっと終わり、朝夕に
「なんであの野郎が大きな寺で、おいらが小っちゃなお宮なんだ」
という
助けてくれたのは、やはり富五郎だった。
「仕事に大っきい小っせぇも無いぜ。おいらなんざ、長屋の普請だって
富五郎の迫力に逆らえる者はいなかった。だが、富五郎には感謝しつつも、自分に足らないものを見せ付けているようで、複雑な気持ちであった。
「お
玄関の
地震以来、色々な家の修理をしてきたが、すればするほど、この江戸の街の家々の
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