第46話

「会いたかったっっ」



「とっ‼」




とっ!?




ゴンッッ‼‼




「!?」



「$&!¥¥#%@?;&!?!?」



「・・・・ぁぁぁぁぁぁぁぁ」



「っっっ~~~~ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」




大惨事に晃は八千流を抱えたまま、咄嗟に身を屈め視線を逸らし、糸は濡れるのも構わず倒れて地面をゴロゴロ転がりまくる。




「ハイド??」



「ままにさわるの、メッ‼ぱぱがおこる‼」



「ハイド・・・」




パパが怒るって・・・・。



うん、怒るね。



何度かやらかしてるもんね・・・。




ん?

ハイドってば、守ってくれたの?




何が起こったのかといえば、あたしに抱きついて来ようとした糸に、いつの間にか晃の腕から下りてたカエル・・・・もといハイドが糸に向かってジャンプ‼




それはもう華麗で見事なカエルのジャンプ‼



いやー、あれはカエルかと思ったね‼



本物のカエルかと‼




しかしまだまだ小さなハイド。




ジャンプした先が・・・




なんと・・・・

















糸の股間で・・・。




カエルハイドは糸のゴールデンボールをクラッシュした‼




まさか・・・・

まさかあたしの必殺技"ゴールデンボールクラッシュ"がハイドに引き継がれていようとは‼




びっくりだ‼



でもこの技はむしろ八千流に受け継がれて欲しいのだが・・・・。





手を差し出せば、ハイドが抱きついてくる。




「ままをまもれって。はいどおとこのこだから‼」




誇らしげに言うハイド。



そう、八雲さんといつの間にかそんな約束してたのね。





「ありがと。ハイド。ママを守ってくれて」



「ん!」



「まま!やちも!やちも!」




ぎゅううううっとハイドを抱き締めたら、八千流がこっちに手を伸ばしてくる。




仲間外れが寂しいらしい。




「八千流ちゃん・・・・」




それに絶望する晃。




なんでだ!





「ん」





まぁ、晃の絶望は放っておいてその手を取れば、こっちに移ってくる八千流。



うぐおおおお!




おっ重い・・・。




「はいど、すごかった‼」




そう言って八千流がハイドの頭を撫でる。




「はいど、おとこのこだからね!やちもまもるよ!」




嬉しそうに笑って言うハイド。




「おっ、よく言ったハイド」



「お?」



「お?」



「んげっ・・・・」



「ぐぉぉ・・・・」



「けい‼」




これまたよく聞き慣れた声が。




振り返ればそこに、傘を差し笑う桂が居た。

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