第17話

八千流とハイドは卵の入ったお粥が用意されていて、蓮くんと桂が二人にそれを食べさせてくれてる。



お粥まで・・・・。

本当にありがたい。



蓮くん・・・良いお母さんになるよ‼




「お母さんはちょっと・・・」



「え!?」




かぼちゃや鰈も小さく小さくしては食べさせてくれ、二人はそれを食べては、美味しそうに笑ってる。




桂・・・良いおじいちゃんになるよ‼



「じいちゃんだと!?」



「え!?」



「「「・・・・・・・・・・・」」」




「麻也‼美味いね‼」



「美味いな。この卵のトロトロっぷり‼」



「ねー‼」




飢えた獣のごとくガツガツ食べるあたしと麻也。




「お前ら野菜も食えよ」



「「断る‼‼」」



「アホかっ‼ほれ、チビ達も見てんぞ」





少々呆れ顔の蓮くんが八千流とハイドを指差す。





「「おぐっ‼」」




チビ達を出すとは卑怯な‼




キラキラ、キラキラした大きな4つの瞳が見てる。



こっちを見てるよ・・・・。



何故にガン見??




食べます‼

食べますよ‼



あたし、二人のママだもん‼




渋々・・・・渋々・・・・渋々・・・・しぶ・・・・




「渋々言い過ぎだ、バーカ」



「うっさいよ‼歯・・・もとい桂‼」



「さっきから歯毛歯毛言おうとしすぎだろ。それしか言えないのかしら・・・ねぇ、八千流、ハイド」




妖しい流し目に、お前達のママはバカねぇなんて言ってる桂。




「「ね~‼」」




八千流‼ハイド‼


ママバカにされてるのであって、満面の笑みで相づち打つのはやめようね・・・。




「あっ麻也‼あたしの唐揚げ‼」



「はひゃいものひやちやろ」




あんだって??




リスみたいになってる麻也。


こういう所は変わってない。



つい、笑ってしまえば、チビ達もきゃっきゃっと笑う。




元気になってくれて良かった。






んなこんなで、やっぱり楽しい皆で御飯を食べてたら




















ドバタァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーン‼‼‼





ド派手にリビングのドアが開いた。

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