第16話

「「うっっまーー‼‼」」



「う~‼」



「ま~‼」



「そっそうか・・・??」



「何照れてんだ・・・気色悪いわ」



「てっ照れてないわ、歯毛‼」



「歯毛じゃないわ」




「は~‼」



「げ~‼」



「こらっ‼そんなこと言っちゃダメでしょ‼桂が傷つくよ‼」




メッと蓮くんの真似をした双子を叱る。




「はげてねぇし、傷つかねぇよ・・・・」












無視。



麻也を起こして・・・(めっさ不機嫌だったけど)

起こしあげて・・・・(顔面平手くらったけど(泣))



ダイニングに行けば、すっごくたくさんの料理が並んでいた。



あたしや麻也の大っ好物のオムライス。


かぼちゃの煮物に鰈の煮付け。


サラダに唐揚げ。


エビチリまであるときたもんだっ‼



和洋折衷・・・・‼



折衷って・・・なんだろう・・・。




こんなのヨダレが出るに決まってるよね‼



パカッと開いた口からタルーンとヨダレが・・・。




「お前ら。ヨダレが落ちる・・・‼」




お前"ら"??



蓮くんの言葉にチロッと横を見れば、既にベビーチェアに座らされた八千流とハイドもパカッと口を開けてヨダレが・・・。




・・・・・・・・・・・・・・・・。



さすが親子・・・ってか。





「ぐっ・・・・‼ふっ・・・・‼」




桂よ。

吹き出すならキッチリ吹き出せ。



そして麻也。


何故にちみはヨダレを垂らさない!?


あたしの双子の兄ならば、そこは・・・




「あい、すみません・・・」




バレました。

考えてることがバレて、麻也から絶対零度の視線をいただきました。




くっ大きくなったからって・・・・




「あい、すみません‼」




怖いわっ‼





「「「んぐぐっっ‼」」」




蓮くんがあたしとハイドの、桂が八千流のヨダレを拭いてくれた。



あたし大人・・・・。




「ヨダレを垂らす人を大人とは言いません」



「おぐぅっ‼」




クリティカルヒット‼




「おっ‼」



「ぐぅっ‼」




双子はきゃっきゃっと胸を押さえてダメージに耐えるあたしの真似をしてた。




真似せんで良い。




「んじゃ、皆揃ったことだし」



「おー」



「八千流、ハイド」



「「あ~‼」」




パチンと手を合わせる二人に大人達も倣う。




「いただきます」



「「「いただきます」」」



「い~‼」



「ま~‼」




麻也の掛け声に続き、最初へと、戻るわけで。

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