第13話

「よぉ。チビ助」



「・・・いつ日本に帰ってきたの?」



「さっき。八千流とハイドに会いたくて真っ直ぐここに来た」



「そ。お帰り」



「ただいま」




お互いを見て笑いあってれば




「「け~~」」



「んー?どった?八千流、ハイド」




二人に名を呼ばれて、デレデレの笑顔で答える桂。



やはり、こっちも叔父というよりお爺ちゃんみたいだ。




綺麗に染めてたダークブラウンの髪を本来の色の黒に戻し、サラサラの長めな横髪は片方だけ耳にかけてる姿は、高校生時代より輪をかけて色っぽい。



なんなんだ、麻也といい桂といい、八雲さんといい、何故男が色っぽい‼



あたしの色っぽいはどこだ!?



高校を卒業後、桂はすぐスカウトされ"面白そう"とモデルになった。



あの顔なので、人気はすぐに出た。



雑誌の表紙で、桂を見かけないことはないってなった頃、ドラマのオファーがきて、俳優デビュー。



今やCMドラマ、映画と引っ張りだこの人気俳優だ。



今回は映画で三ヶ月前からロンドンに行っていた。




モデル、俳優名は"KEI"



何カッコつけてんだか。



桂など"歯毛(はげ)"で、じゅうぶ・・・・




「それをどーやったら"けい"って読むんだ?バカ助」



「‼!?」




バレた‼




「バ~」



「カ~」




いやいや、我が子達よ‼

母をバカって‼




「バカはあんただ。アレだってアレ・・・・キラキラネーム‼」



「どこもキラキラしてないわ。むしろ悪意でドロドロだわ」



「てへ」



「「て~」」




あたしがコテンと首を傾げて笑えば、八千流とハイドが真似をする。




「おぐっ‼可愛いなぁっ‼おいっ‼」



「「きゃあ~あ‼」」




ぎゅうううと二人を抱きしめる桂。



ふふ。

可愛いだと?当たり前だ。

この子達は世界一・・・・




「け~~」



「ん??どった、八千・・・」



チュッ💋



「「‼!?」」

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