第14話

目が飛び出るかと思った‼



八千流が歯毛・・・もとい桂のホッペにkissをしたではないか‼



その後で、ぎゅっと桂の首に抱きついてる。



なんて・・・なんてことだ・・・。




ゆゆしきじたいだ・・・‼




「漢字で言わんかい。漢字で」



「うっさい‼歯毛‼人のあたまの中を突っ込むな‼」




あたしは八千流に言う。




「こら、八千流。kissするなら蓮くんにしたげなさい‼」




泣いて喜ぶよ、あの人。




「れ~、や~‼」




プルプル首を横に振る八千流。



なんだ・・・と!?



蓮くん(泣)‼




「ママに似てイケメン好きか、八千流は」




うぐっ‼



いや、てか、今自分でイケメンて・・・。



ジトーっと桂を見てれば




「ま~」



「ハイド?」




あたしに手を伸ばすハイドを桂から受け取るも、下ろせとせがまれ下に下ろす。




その瞬間あたしの足をバシバシ叩くハイド。




「なーに?」




しゃがんでハイドに目線を合わせれば、真剣な顔で頷かれる。




「????」



「まっ‼」



「ハイドー!?」




まっ‼と頷いたと思ったら、突然トタタタターと部屋を出ていくハイド。




そしてすぐに




「どっぁぁぁ!?ハイドー!?」





蓮くんの叫び声がキッチンの方から聞こえてくる。




どうやらハイドは蓮くんにkissをしに行ったらしい。



あの「まっ‼」はまかせろってことだったのか・・・?




「ブハッッ‼」



「ん?」




桂が吹き出した。




「しばらく見ない間に、お前そっくりになってんじゃねぇか‼二人とも‼変な行動とか‼」




ひぃーひぃー笑う桂。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・否定出来ないなっ‼



って‼




あたしは改めて寝室を見渡した。

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