第12話
「きゃっ‼きゃっ‼」
「きゃーぁ‼」
「・・・・・・ん」
甲高い笑い声に、意識が浮上する。
アレ・・・・あたし・・・・??
「「まーまぁ‼」」
「ごふっっ‼!?」
お腹に何かが乗った衝撃が・・・
突然のことに驚いて、目をカッ開けば間近に可愛い天使の笑顔がふたつ。
あらやだ、可愛いっっ‼
さすが八雲さんとあたしの子達///
って違う‼
「八千流‼ハイド‼」
瞬時に起き上がろうとするも、お腹に乗っかってる我が子達のおかげで起き上がれない。
でも2日間見れなかった二人のご機嫌笑顔に、強張った気持ちも自然に弛む。
「熱は??」
寝る前は少しあるくらいだったけど。
自由のきく両手を二人の額に手を伸ばす。
スベスベの肌に触れば、熱はしっかり下がってた。
「良かった・・・」
ホッと、安心して笑えば二人も笑ってあたしに手を伸ばしてくる。
「「まーま‼」」
ペタペタとあたしの真似か、顔を触られる。
くすぐったいっっ‼
てか、重たい・・・・。
二人はさすがに重たい。
成長してくれてる感じれて嬉しいけど・・・・
息がね・・・・
息が・・・・
「きゃーあ‼」
「ひでぶっっ‼」
「あいたっ‼」
なんか八千流がヤラレキャラみたいな言葉を言って全力であたしの鼻を叩いてきたんですけどー!?
叩かれてるのはあたしなのにー!?
「ホーラ。二人ともそろそろママが潰れるぞ」
甘い甘い声がした。
そして二人があたしの上から抱き上げられる。
「「キャーー‼」」
この・・・・声。
「桂」
起き上がったあたしの目に映ったのは軽々と双子を抱き上げ、まん丸ほっぺにkissをする桂の姿だったーー。
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