第35話 名付けと言う罠
「名前ですか?俺苦手なのですが大丈夫かな?」
「まあ気に入らなければ却下致しますので適当に考えてもらえれば」
「そうですね。見た目も青く奇麗なので”蒼龍”と言うのはどうでしょうか?」
「蒼龍ですか初めて聞きました。そうですねでは私は蒼龍とセートに名付けられたので、セートの妻か配下となります」
「えっ?どうゆう事?」
「名を付けると言う事は名前を付けてない者よりも大切にすると言う事です。基本的にはずっと近くに居る相手に特別に付ける物なので。人間で言うとこの結婚に近いものと言う考えでいいかと思います」
「え~あの俺なんかが相手でいいのですか?それに龍と人間では子供も出来ないのでは?」
「子供は出来ますよ。私も初めての気持ちなのですが、あなたに攻撃して、完全に負けて治療までしていただいて、その相手も龍ではなく人間。最初は自信なくしましたがよく考えると貴方ほどの魔力の持ち主との子供なら時代に王は確実になれるでしょう。私は結婚するならセート以外は考えられない。基本龍は強い者に惹かれるし」
「いや俺こう見えて既に妻は数人いますけど……」
「当然ではないですか。貴方ほどの実力者が数人だけと言うのは少ないのでは?特に今は人間の数が減っています。早急に特に男を増やさないと人間が減ると他の生物にも影響が出ます。」
「人間を救うためにも私はセートの妻となり支えます。私の部下も呼んできますね。これから街作りや戦闘が待ってますから」
と一方的に言って飛んで行った、父親は「あの子ちょっと思い込み激しいから……でもこれから末永くよろしくね」と笑顔で言ってきた。
「あなたの義息は人間でいいのですか?」
「あの時まだ全力出してなかっただろう?それだけの力が有るのに種族を問題として手放すのは馬鹿のやる事だろ。偶然娘も惚れてくれたしな。これからもよろしくなセート」
そしてこの国にはよく龍が集まるようになりその影響で教国は滅んだ。
今までセートは勇者とは言えなくもないという中途半端な存在なので教国は存在出来ていたのに、龍まで味方につけたセートは勇者以上の存在では?と言う事になり中央王国と敵対してるのも好条件となり教国(旧勇者の国)はセートの国と合併することとした。
中央王国はこのままではすぐにセートと教国の連合軍が攻めてくると防御を固めていた。
しかしセート側は攻める気はない。でもそのような事実を知らない王国は軍事に物資を使い過ぎ国力が落ちて行った。偵察部隊からの情報で王国が弱ってること知っていたがセートは攻め込めなかった。
今攻め込むと王国の住民の食糧が足りなくなるからだ。
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