君はナニイロと聞かれて答ふ
キミはナニイロと聞かれて答ふ
僕は、青
明るく鮮やか
爽やかな色
でも、遠い空のように、
どこか遠い
青は、すぐ側を通り過ぎて行った
キミはナニイロと聞かれた答ふ
僕は、赤
鋭く、熱く
燃えるような色
でも、体に流れる血のように
どこか危うい
赤は、涙を流した
キミはナニイロと聞かれて答ふ
僕は、黒
強く固く
折れない色
でも、地に横たわる影のように
どこか悲しい
黒は、そこで
キミはナニイロと聞かれて答ふ
僕は、白
穢れなく何もない
自由な色
だから、飛べる
どこにでも行けると言って
白は、すぐに走っていった
キミはナニイロと聞かれて答ふ
ボクは――
ボクは、ボク
自分は自分と
答えて
歩く
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