第22話

その理由はきっと

ネオが初めて仕えた主が



私だったと言うだけなんだろうれど……。




それでも、いいの……。





―――…




ネオの気を引くためなら

私は



パーティーで男性を

誘惑するようないけないことだって、するし





「……ネオ。

……早く。」




「……お嬢様。

いけません。」




「……どうして?」




「どうして…と

言われましても。」




「……このドレス

自分じゃ脱げないのよ?」




部屋に引き込んだネオに

『ドレスを脱がせて』



なんて、いけないおねだりだって……する。




だって、こうでもしなきゃネオは……。




「……ですから今

メイドを呼びに……」




「……私は、ネオ。

貴方に命令しているの。」



「………っ、」





『私』を見ては

くれないから――…。

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