第10話
「……あら?ネオ
タイが曲がってるわ!
直してあげるっ!」
「へ?……あ、すみません!」
「ふふっ、いいわ。」
あの頃の私達は、幼いながらも
「……お嬢様。
今日の紅茶は何に致しますか?準備致します!」
「……そうねぇ。
ジャスミンがいいわ!
ネオの淹れる紅茶は
何でも美味しいけれど。」
「……そんな……」
「本当よ?…ネオが私の執事で、本当に幸せっ!」
「!」
確かに互いを思いやっていて。
「……えっ?ネオ?
どうして泣くの!」
「やっ、あの
すみません……!
お嬢様のお言葉が
僕には勿体なくて……」
赤い瞳から
誰よりも純粋な涙を流す。
「……もう、ネオったら。」
確かに…とても
近い場所にいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます