命果てた雨蛙を、蟻が行列を無してむさぼり食い、人間がその蟻の行列を、なんの困難もなく踏みつぶす。この世界を踏みつぶしてしまえ、そう言われている心地がしながら、もういちど読み返すと、“水垢を纏ってすっかりタンパク片になった雨蛙は、その血肉を蟻にわけて、黙りこくったまま生命を紡ぐ役目を果たしていた。” との一文で目がとまりました。奪い合っているのか、分け与えているのか。いずれにしても、合点のゆかないこの世界を、踏みつぶしたいときの心が、私にもあります。美しい文体をありがとうございました。
本当に何も言うことがないくらいしっくりくる文章です。何か言いたい気もするのだけど、言わなくていいのだという感じが優勢になってきます。このレビューを喜んで頂けたらそのままずっと書くべきです。どこかいい場所にたどり着きます。もしなんか嫌な感じがしたら、その嫌悪感をむき出しにして書いてみてください。私のことを罵倒するような気で書いてみてください。そしたらあれこれ言わせてください。どちらでも楽しみにお待ちしてます。
ゆでガエル症候群とは言うが、実際は分からない。だって、蛙ではなく人の事を言ってるのだから。どんな気持ちで、枝蛙は棒で突かれる?
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