第3話 そういう奴
「お前が飛ばなきゃ誰が飛ぶ!!!!」
ドッドッドッドッド
この音はエンジンの音じゃない
俺の心臓の音だ
〚げ、げ、減圧…確認…!〛
シャーシレバーON
前翼、左翼 右翼、異常なし
回転確認 重力値、正常
ジャンプポータル確認
〚離陸します…!〛
あぁ、きっとこの時のために
これまで生かされてきたんだ
これ以上は望まない
ここで…!
「よし!行け!行くんだ!」
お前がこの世界の命運を握ってるんだ!
頼んだぞ!
轟音を発しながら世界の端から出てきた
大きなヘビは口を開けて、UFOを丸呑みにした
「は?え?な、なんで?」
それと同時に大きな地震が起きる
地は割れ
私は割れた地の中に落ちてしまった
水の中にいるかの様に、ゆっくりと落ちてゆく
「ここは…?」
地の底は遠くに大きな柱が見えるくらいで
ほとんど何もない場所だった
地上から光が降り注いでいる
太陽ではなく、月の光が
太陽はヘビに飲み込まれてしまったらしい
私は何処に行くべきか
何処に逃げるべきかが分からず
とりあえず大きな柱に向かって歩き始める
この場所では不思議と体が軽くて
柱まですぐに着いた、が
柱はあり得ないほど巨大だった
入れそうな場所もない
柱をよく見ると石垣のように繊維があって
これは生き物の皮膚だと気づく
「なんだ…そういう事か…」
地平線の先から蛇がこちらに向かって
かなりの速さで向かってくる
あいつが何なのかは知っているが
私がどうなるのかは知らない
あの世はあるのだろうか
「はい、今日のお話はここまで」
『なんで〜!気になるよ〜』
「また明日ね」
『は〜い…』
ウロボロスには周期があります
脱皮の周期になると
皮を脱ぎ捨てるために地表の凹凸を使います
そのその時、壊滅的な被害が出るため
ウロボロスに接触し
地表に出てくる前にN-24型の飛行機を使い
脱皮の補助をしてあげてください
おわり
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