第2話 そういう奴

「おい、この木だけ感触が違うぞ」

『は?どういう事…これは木じゃない』

「これは鉄だ…それにこの木の下にだけ

 木の葉が落ちてない…」


クイッ

『おい!この枝レバーになってるぞ』

「さ、下げてみろ」

『わかった…』


カチャ…

ゴゴゴと言う機械の稼働音と共に

地面に穴が空き、階段が現れる

『「う、うぉ〜…」』


少しずつ階段を慎重に降りていく

地下には長い階段があり

埃やクモの巣で汚れている

上には一定間隔に排水口のような

鉄格子のある穴が空いていて

光が上から漏れている

『し、慎重にいくぞ』

「OK」


この廊下には水滴が上から落ちてくる音と

水溜りを踏んで歩く音しかない

何故かその音が緊張感に変わっていく


ピチャ… ピチャ…


数分歩き続け、少し怖さもなくなってきた時

廊下の先に開けた場所がある事に気づき

二人とも小走りでそこまで行く

そこには謎の文字が書かれた石の台があり

その台には鎖で変な形の石が繋がれている


「これ…宇宙語だ!」

『あの本に書いてある奴だな?

 この大きいのはなんて書いてある?』

「ああ、翻訳してみる…!」


 …


「家族で楽しむ スタンプラリー…?」


おわり

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