第7話 見られたくないノート
春休みが来たー! って言ってたらもう終わった。でも翌日入学式でまた休み。
ちゃっちゃと学校始まってくれ!
三月四月は習い事の手伝いで全く小説に取り組めなかった。
自分の得意なジャンルでの手伝いではあるものの、締め切りがあると思うとやっぱり多少ストレスがかかってるのか夢見も悪い。
道民の私は時々ヒグマが夢に出てきます。友達も出てくるようです。もちろん怖い夢。
土地の住民ならではの夢ってあるんでしょうかね。
テレビで本州の桜を眺めつつ、窓の外ではみぞれが。
部屋の模様替えをして、年末ぶりに美容室に行ってきました。白髪っていつになったら撲滅出来るんだ。
前置きはこんくらいで。
今回は見られたくないノートについてです。いわゆるネタ帳的なアレです。
小説の書き方は人それぞれだと思います。
物書きの人とサシで語ったことがないのでバリエーションは幾つも知らないけど、私はまず書きたい場面から作っていくタイプ。
大抵主人公は男子高校生。これは私の癖。認める。
私にとって高校生の男子というのが一番未知の存在です。
中学生までは男の友人も何人かいたけど、高校生になって一気に彼らから遠のいた。どう考えても力では敵わなくなったな、という感じがなんとなく怖かった。
父親がいなかったからかもしれないし、中学生の時に痴漢にあったせいかもしれない。ただ過剰に異性を意識していただけかも。原因は複合的だと思うけど、とにかく高校時代の私は男を忌避していた。
すぐ隣にいたのに理解しようとも出来るとも思っていなかった彼らの空白部分に、今頃になって妄想を盛り込んでいる。きっとそう。認めると恥ずかしいな。
私の癖の話じゃなかった。ノートの話。
話を詰めていくと脳内では処理しきれなくなります。時系列はもちろん、自分でつけた登場人物の名前の漢字すら忘れてしまう。記憶力がそもそも弱いのに、老化がもうね。
そこで色々とアプリなんかを試してみたんです。みたものの……。
――主人公の設定? はあはあ。
血液型。好きな食べ物。過去のトラウマ……そんなもんないよ。ライバルもいないよ!
相関図って見るのは好きなんだけど、作るのは恥ずかしいな。なんでだろ。
物語の始まりと終わりの主人公の変化? そんなもんハピエンなんだからウキウキプリズムメイクアップに決まってんでしょ。
なんというか、別にそこは深く掘り下げるつもりないのに、みたいな項目がたくさんあって、それを削除するには課金が必要。あーなるほどね。
これはもうエクセルの出番なのでは? でも思いつくたびにPC立ち上げるのだるいしなー。くー。
やっぱここは紙じゃろう。
藤井風もそう言ってる(言ってない)
百均でミニノートを買って、うぇいうぇいと書き込んで、後で見たら字が汚くて解読できなかったり。
予定してたページ数で書ききれず、目測を誤った自分に腹が立って、また別のノートに一から書き始めたり。
可愛い猫ちゃんノートにしたら娘に奪われそうになってあわわとなったり。
そんなこんながありつつ、見られたくないノートが増えています。
鍵付きの机が欲しいって子ども時代ぶりに思いました。私が死んだらPCもろとも消滅する仕掛け付きで。
安いゲーミングキーボードの文字が次々に消え始め、七色に光る卓上照明になりかけていたので、ロジクールの無線キーボードとマウスを買いました。
どっちも静穏タイプで、今のところとても満足しています。キーボードは前のよりも少し重たかったけど、これを打っていたらすぐ慣れました。
小説を書いている人は何を使ってるのかな。一万円超えのとかを使ってみたいけど勇気がない。こだわってる人がいたら教えてもらいたい。
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