概要
魔術省エリートのお役人さまが、魅了の術に惑わされて毎日店にやって来る。
貧しいながらも魔術を商い暮らしていた登路顕ヲ。
ある日査察に訪れた魔術省のお役人相手に、ちょっとした事故から魅了の術をかけてしまった。
なぜか術を解除することができずにいるうちに、彼は毎日やってきては顕ヲの世話を焼くようになるが、同時に長く平穏だった日常にきな臭い出来事が起こり始める……
ある日査察に訪れた魔術省のお役人相手に、ちょっとした事故から魅了の術をかけてしまった。
なぜか術を解除することができずにいるうちに、彼は毎日やってきては顕ヲの世話を焼くようになるが、同時に長く平穏だった日常にきな臭い出来事が起こり始める……
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!噛み合わないふたりが生み出す、心地よい騒動
魔術と規律、柔軟さと生真面目さ。
相容れないはずの二人が、ひょんなことから奇妙な関係を築いていきます。
登路顕ヲは、どこか掴みどころのない魔術屋の店主です。
一方、飯綱星四郎は、規律を重んじる堅物な魔術省の役人。
最初から真っ向からぶつかり合う二人ですが、ふとしたきっかけで関係が変化していきます。
会話のひとつひとつがテンポよく、まるで異なる歯車が無理やり噛み合って回り出すような心地よさがあります。
ただの査察のはずが、妖退治に巻き込まれたり、借財の問題に頭を悩ませたり。
真剣に向き合おうとすればするほど、なぜかおかしな方向へ転がっていきます。
けれど、そんな中で生まれ…続きを読む