第22話

「花火――!」



「年越しだ」




くすくすと銀色は笑う。




「こんな、冬に?!」



「あぁ。澄んだ寒空に、映えるだろう?」




よく響く、甘くて低い怜王の声。

きゅっと回される、温かな腕。

温もり越しの、規則正しい命の響き。



失いかけて戻ってきた怜王のすべてが、私を芯から昂らせる。




「二人で見るのは、格別だな」




優しく笑った怜王の髪が、花火を映して七色に光る。




なんて、きれい。




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