第8話
あれから6日が過ぎた。ここまでに私はウドゥさんたちに手伝ってもらいながら開店準備をしてきた。そして今日はお披露目会だ。
「とりあえずやばそうなものは片付けたわね。電気は…王族には教えてもいいかも。とりあえず食べ物は地球の食べ物でいいか。飲み物もそれでいいか」
そうしているうちに王族一家が来る時間帯になったので入り口に出て迎える。ちなみに店の名前はハシシタ商店にした。
「アヤ、来たぞー!!」
国王陛下ことトリトンさんが来た。そのほかには王妃と思われる女性、あと子供たちだ。あと2人いる。一人はトリトンさんの弟だと思うがもう一人はわからない。ちなみに護衛騎士は十人ほど。
「お久しぶりです。トリトンさん…で王族の方々。あとそうですねトリトンさんの弟さんともう一人はお友達…あるいは宰相様でしょうか」
「よ、よくわかったな」
「いや国王陛下と共におられる人は限られますから。護衛騎士の皆さん、そして家族である王族、あとは宰相様ぐらいしか思い浮かびません」
「本当に頭が切れる子だな。私はローラン・テースト。ローラン侯爵家当主でこの国の宰相をしている。トリトン同様に気軽に接してくれ」
「俺はシルク・ベグンベルト。トリトン兄様の弟で公爵だ。気軽によろしくな」
「私はミリアナ・ベグンベル。王妃です。気軽によろしくね」
「私はマリアライト・ベグンベル。第一王女だわ。これからよろしくね」
「僕はセフィロス・ベグンベル。第一王子です。いじめないで優しくしてください!!」
セフィロス君の言葉に全員が笑みをこぼす。もしかして私が宰相さんを見破ったから怖い人とでも思われているのだろうか。
「アヤと申します。セフィロス様?君?いじめないよ?そんな私が怖いみたいにおびえられても困っちゃうなぁ。まぁ立ち話もあれなので中へどうぞ。ちなみに泥棒対策継続中なので一階に並べられているものに触ると麻痺するので気を付けてくださいね」
「セフィロスの言う通りちょっと恐ろしいの。だがさっきの話を聞くとさらに怖くなるわ。普通は泥棒対策なんぞ小さい商店はできんのだが。ローラン、どう思う」
「トリトンの言うとおりだ。規模の大きい商店でも一日中警備を置いてるのだがここは誰もいなくてもものに触れば麻痺してしまう。どういう仕組みなのか気になるところよ」
「ローランさん、触れば麻痺しますが建物に入っただけで私にわかるような仕組みになっています。今は詳しく言えませんが開店中も万引きがないように万全の対策をしてます。それに私も一応冒険者ですので護身用の武器は持っています」
そういって刀を見せる。ちなみにショップには有名な刀もあったが値段が高くて買えなかった。ちなみにMP5はスカートの中に装備してるが見せない。銃はこの世界には普及させないほうがいいだろう。せっかくの魔法文化が失われてしまうかもしれない。
「これは…なんと美しい剣であろうか。片刃なのが気になるが」
「刀といいます。ちなみにこの刀はありふれたもので銀貨5枚と銅貨3枚です。名のあるものもありましたが少なくとも金貨500枚は必要なようです。よろしければ差し上げますよ。予備に一振りあるので」
「いや、遠慮しておこう。それよりほかの招待客は誰を呼んだのだ?」
「ギルド長のお二人と不動産の店主、それからお店の向かいにある家具店の店主ですね。他は王都を案内してくれた冒険者たちです」
そういいながら外を見ると冒険者たちとウドゥさんとその弟子さんたちが来てた。私は急いで下に降りていく。トリトンさんたちを置いてだ。うんあとから謝ろ…
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