第7話
「さてと、何を売ろうか…マッチが安いね。銅貨5枚で300箱とは…これは買いだね。あと、日用品を少し置いとくか。ハサミとか包丁とか…今気づいたんだがなんでこのショップに神器が売ってあるのよ。戦車も戦闘機もあるし…護身用にMP5を買っておこうかな。お父さんがエアガン持ってたから見慣れてるのよね。ちらっと見えたんだけどなんでこのショップで核が買えるのよ。封印しとこう…何があってもこれだけは買わない」
日用品の他には冒険者向けのものも売ろうということでこの世界に銃はないが防弾チョッキをいくつか並べてみた。商品を置く棚もショップにあったので良かった。
ちなみに私の護身用の武器はMP5の他に刀を装備した、客からは見えないところに置いておいた。
「いつの間にか暗くなってる…あとはまぁ明日でもいいか」
2階に上がり風呂に入ってベッドに入る。疲れていたためすんなり眠りにつくことができた。
「陛下、城にお戻りになられてから随分と機嫌がよさそうですが何かありましたか」
「宰相…いやローラン、今日は休日だぞ?それに私とお前の仲ではないか。いやな、将来が楽しみな者と出くわしたのだ」
「ほう、トリトンが将来が楽しみというのは初めてだな。どんな者だ?」
「アヤという成人したばかりの少女だ。ギルドに行きたいから道を教えてくれと頼んできた。面白そうだったから本名を名乗ってみた」
「それは…それで反応はどうだったのですか?」
「はじめはトリトンさんと呼んでいたのだが周りが頭を下げていることに気づき陛下と言ってきた。まぁかしこまらなくていいと言ったらトリトンさんに戻ったがな」
「なんと物怖じしない少女だ。たいていは様なのだがな。それでどうしたんだ?道を聞かれたあたり答えねばいかんだろう」
「あぁギルドまで連れて行ったぞ。そこで出自を語ってくれた。名もない村出身で父が冒険者だったそうだ。商売もしてみたいと語っていたな。しかもショップ系のユニークスキル持ちのようだ。本人は加護がおかしなことになってるとも言っていたな」
「加護もあるのか。あってみたいな」
「あぁわずかな時間で自ら買った土地に店兼家を建てたし。開店前に知り合った者たちを招待する言ってたな。来るか?私の勘だがアヤは必ず大きくなると思う。今のうちに親密になっておったほうがいいぞ」
「トリトンの勘は昔からよく当たる。いや当たらなかったほうが少なかったな。ぜひいってみよう」
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