第4話

「すみませんねアヤさん。普通の人は商売と冒険者を両立させる発想をしないもので、それに国王であるトリトン様に案内をさせるなんてとんだ度胸ものだと思いまして。あぁ失礼、私は商業ギルドマスターを務めるミザリーといいます」


 えーこの世界の人たち両方やらないの?多分楽しいのに…多分。

 女性の人は商業ギルドのマスターだった。一応名前は覚えておこう。そのあと男性2人の紹介があった。

 冒険者ギルドのマスターがラックスさん、不動産屋の店主がヨアンさんだ。


「アヤ、ステータスはわかるか?自分の能力が出てくるんだが」


「あ、そういえば一つわからないユニークスキルがあるんですよ。あと加護がおかしいことになってるくらいですかね」


 ユニークスキルがわからないというのは嘘なのだが加護がとんでもないことになっていることは事実だ。


【名前】アヤ

【性別】女

【年齢】12

【加護】天空の女神リュカの加護 八百万の神々の加護

【魔法】全属性

【スキル】鍛冶 剣術 槍術 錬金術 鑑定

【ユニークスキル】アースショップ


 とまあこんな感じのステータスだ。なに、八百万の神々の加護って。いやもちろん元日本人ですから八百万の神って言われても理解はできるよ?うん。この場合の八百万の神ってリュカ様の部下の神様全員ってことだと思うんだけど、リュカ様って最高神だからその部下っと言ったら全員から加護もらってるってことになるの?


「ユニークスキルを持ってるのか。一応説明しておくとユニークスキルっというのは個人専用のスキルだぜ。ちなみにユニークスキルは人には言ったらいけない暗黙の決まりだ。まあ、商売系を持ってたら大半が商売人になるし戦闘系なら冒険者だな。お、ギルドカードができたみてぇだ。冒険者の説明からすっか。まぁランクがあって依頼を達成するごとにランクが上がるってわけだ」


 ラックスさんが説明をしてくれる。色が半分のところで分かれているカードだった。右側が冒険者ギルド、左が商業ギルドらしい。


「商業ギルドも基本は同じです。ランクを上げるためには店の売り上げや信用などがかかわってきます。それでこのカードはお金も入れることができギルドと連携しているところではカードから支払いができます。いくらか入れときますか?」


「どうするのだアヤ。ちなみに不動産屋もカードが使えるぞ」


「あー、店舗兼家を買ってから入れます。ユニークスキルが商売系みたいだったので。ヨアンさんこの建物から近くて人通りの多い物件ないですかね?予算は金貨7枚くらいで高くても金貨7枚と銀貨5枚で」


 さぁ家を決めるぞおー!!

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